2008年07月02日

『まさに、夫が帰ってくる』・・当帰(トウキ)

静岡県島田市 漢方 小林薬店 健康ブログ
『まさに、夫が帰ってくる』・・当帰(トウキ)
当帰(甘温・血剤)

 古く中国では、婦人病のために、夫に蒸発された女性が、裏山に自生するこの薬草を服用し続けた

 ところ、健康と美貌を回復し、そのうわさを聞いて、めでたく夫が帰ってきた。『夫、当(まさ)に帰る」

 妙薬であったことから、この名が付けられたと伝えられています。

 漢方では、婦人薬の代表で、温性の血剤として、月経の調整、月経痛や浄血、増血、鎮静、

 強壮薬として常用されるばかりではなく、打撲、捻挫などの外傷や、内出血、血流停滞、疼痛、腹痛、

 慢性化膿症、健忘、不眠、精神不安などに応用する薬方に、一日3~5g配合します。

 当帰は、せり科の多年生草木で、ニホントウキ、カラトウキのひげを去って、そのまま、

 または湯通しして乾燥したもので、代表処方として、当帰散、当帰芍薬散、温経湯、

 四物湯などがあります。 また、婦人が妊娠すると、当帰散、当帰芍薬散を服用すれば良いとあり。

 私の妻も、妊娠から出産まで、服用し、安産、母子共に健康で、産後の肥立もよく、

 私の株も少し上がりました。

 (参考文献 渡辺武著 薬草百話、平成薬証論)
 
 

 




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Posted by 小林 at 12:59│Comments(0)生薬
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